●アンタラ・ダシャーの求め方
太陽のマハー・ダシャーの中の金星のアンタラ・ダシャーを求めると仮定する。
・太陽のダシャー 6年
・金星のダシャー 20年
・全てのダシャーの合計 120年
マハー・ダシャーとアンタラ・ダシャーをかけ、それを全てのダシャーの期間の合計で割ったものが答えになる。
6:120=X:20
6x20 |
同じように、太陽のマハー・ダーシャの中の木星のアンタラ・ダシャーを求めてみる。
6:120=X:16
|
※大抵のインド占星術の本は1年を360日として計算している。しかし、市販の占星術ソフトやWEB上の自動鑑定プログラムなどでは、一年は365.25日として使用されているケースが多い。
上記の例の場合、太陽のマハー・ダシャーの中の木星のアンタラ・ダシャーの長さと、木星のマハー・ダシャーの中の太陽のアンタラ・ダシャーの長さは同じである。また太陽のマハー・ダシャーの中の金星のアンタラ・ダシャーの長さと、金星のマハー・ダシャーの中の太陽のアンタラ・ダシャーの長さも同じである。他のアンタラ・ダシャーの場合も同様の事がいえる。
【アンタラ・ダシャーのもう一つの求め方】
まず、先ほどの求め方と同じように、マハー・ダシャーとアンタラ・ダシャーをかける。 次に、その答えの数字を1の位とその他の位に分ける。 そして1の位に3をかけると、それが日数 となる。 そのほかの二桁の数字が月の数になる。 つまり、先ほどと同じ例で計算してみると、
6x16=96 |
そして、求められた数字を一の位とほかの位に分けると、この場合9と6に分けられる。 1の位に3をかけると18になる。これが日数である。9はそのまま月の数になる。 つまり答えは、9ヶ月と18日、になる。
ここでは、太陽のマハー・ダシャーの中の、アンタラ・ダシャーよりすぐ下の階層であるプラティアンタラ・ダシャーを求める。
・太陽のダシャーの期間 6年
・ヴィムショタリ・ダシャーの合計 120年
太陽のダシャー期間のなかの、そのアンタラ・ダーシャ期間の長さ
太陽のアンタラ・ダシャーの日数×太陽のダシャー期間の合計年数 120
108日(or109.575日)×6年
↓ 0.4日(or0.47875日)×24時間=9.6時間(一年365.25日方式をとった場合11.49時間)
↓ |
以上の計算から、このプラティアンタラ・ダシャーの答えが5日9時間36分であることがわかる。 (一年365.25日方式をとった場合5日11時間29分24秒) ほかの惑星のプラティアンタラ・ダシャーも、同様に求めることができる。
先ほど、太陽のマハー・ダシャの中の太陽のアンタラ・ダシャーの中の、太陽のプラティアンタラ・ダシャー(表記としては太陽/太陽/太陽)の長さが5日9時間36分であることがわかった(一年360日方式をとった場合)。
次に、さらにその下の階層であるスークシュマ・ダシャー期間の長さを求めてみる。
まず、5日9時間36分を分に変える。
7776×6
=6時間28.8分 =0.8×60=48秒 |
したがってスークシュマ・ダシャーの長さは6時間28分48秒になる。
他のスークシュマ・ダシャーも、同様にして求めることができる。
※一年365.25日方式をとった場合
5日11時間29分24秒 7200+660+29+0.4=7889.4
7889.4×6
=6時間34.47分=6時間34分28.2秒 |
したがって一年365.25日方式をとった場合のスークシュマダシャー(太陽/太陽/太陽/太陽) の期間は6時間34分28.2秒となる。
普段、時期を答える場合に「2006年の、8月の、27日の、6時の、30分の、33秒」という表現をするように、ダシャーの場合は「太陽のマハー・ダシャーの中の、金星のアンタル・ダシャーの中の、木星のプラティアンタラ・ダシャーの中の、土星のスークシュマ・ダシャーの時期」といった表現をする事になる。
【各ダシャー惑星の割合】
惑星 |
年数 |
係数 |
ケートゥ |
7年 |
0.05833333・・ |
金星 |
20年 |
0.16666666・・ |
太陽 |
6年 |
0.05 |
月 |
10年 |
0.83333333・・ |
火星 |
7年 |
0.05833333・・ |
ラーフ |
18年 |
0.15 |
木星 |
16年 |
0.13333333・・ |
土星 |
19年 |
0.15833333・・ |
水星 |
17年 |
0.14166666・・ |
合計 |
120年 |
1.0 |