ロシア・ウクライナ、アメリカ、世界情勢をジョーティシャで分析する    (2002/03/01)

2022年ロシアのマカラ・サンクランティ

 

ロシアのラグナはメーシャでマンガラとケートゥがラーシ・ドリシュティを組んでいる。

 

このことから現段階でロシアが世界最高の軍事力を有していることがみてとれる。

しかし一方で災難を表す8室に位置していることに注目したい。

そもそも8室は「近寄りがたい砦」をあらわしている。

これはロシアがこの期間に「近寄りがたい砦」に集中して取り組んでいく様子を表している。

ヴリシュチカは何らかの秘密や異常性を示すので、この作戦は通常の軍事作戦ではなく、隠密行動が主であったり、隠されたものを暴く目的があるなど、特殊な作戦であることが推測できる。

 

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現にロシアのプーチン大統領はこの作戦を開始した2022年2月24日に、ドンバス共和国の指導者の訴えに応じて、「特別軍事作戦」を行うことを決定したと述べている。

国家元首が指摘したように、ロシアはウクライナの領土を占領する予定はなく、ウクライナの人々の自決権を支持している、とのことだ。

 

「その目的は、キエフ政権によって8年間にわたって虐待や虐殺を受けてきた人々を保護することであり、我々はウクライナの非武装化と非支配化を図り、ロシア国民を含む一般市民に対して数々の犯罪を犯した者を裁く」とプーチン大統領はテレビ演説で述べた。

 

また、プーチン氏は、ウクライナの市民全般に向けて挨拶をした。

 

「今日の出来事は、ウクライナとウクライナ人の利益を侵害しようとするものではなく、ウクライナを人質に取り、我が国とその国民を利用しようとしているものたちからロシア自身を守るためのものである」と続けている。

 

さらにプーチン大統領は「キエフの犯罪的な命令に従わずに、すぐに武器を置いて家に帰ることを強くお勧めする。武器を捨てたウクライナの軍人は、誰にも邪魔されずに戦地を離れ、家族のもとに帰ることができる」と強調した。

 

一方、ウクライナの過激派との衝突は避けられないとしている。彼らはその機会を待っているだけだからだ。

NATOは、東に向けて軍事インフラをロシアの国境に近づけることで、無遠慮にも根本的な脅威を年々生み出している。

プーチン氏は、「ロシアは30年間、対等な安全保障を確保するためにNATOと交渉しようとしてきたが、それに対して冷笑的なごまかしや恐喝を受けてきた」と強調している。

 

ロシアの軍事行動は、ウクライナを人質に取ったものに対する自衛であると述べている。

 

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8室はいわば籠城を表すが、外側からは容易に推し量ることのできない特殊な事情が内部に潜んでいることを示している。

ここには深い秘密が隠れているようである。

また上記の記事からも見て取れるが、ロシアもまた被害者側なのだと認識することができる。

8室で生じるपिशाच योग piśāca yogaは非常に恐ろしい災難を表している。

ロシアにとって今回の件は決して望んで侵攻するような好機などではなく、大きな災難であることが示されている。

人々に戦争をさせることで利益を得ている存在達は、当然人間の盾を最大限活用している。

この盾となった一般人(同胞や家族=2室)を一切傷つけずに作戦を遂行するのは、非常に危険を伴うことになる。

 

 

2022年ウクライナのマカラ・サンクランティ

 

 

一方でウクライナのマカラ・サンクランティの図をひもといてみよう。

ウクライナはミーナ・ラグナで支配星のグルは12室に在住する。

グルは政府、政権を表す10室の支配星でもあることから、国民ともども全く蚊帳の外に置かれている様子が表れている。

このマカラ・サンクランティ以降に起きた出来事は、本当の意味でのウクライナの人々(外部勢力に買収された者たちは除く)とは、直接関係のないことなのだろう。

これは純粋なウクライナ人が原因ではないという意味である。

実際にウクライナの土地に住んでいる国民の立場が完全にないがしろにされている。

政権のほうも中身は空っぽであるものの、10室の支配星がそこから3室目の12室に在住していることから、傀儡となることで富を得てきた様子がうかがえる。

もともと、すでに乗っ取られてしまっていたのではないか。

 

強い11室は本来であれば同盟であるべき存在をあらわす。

ここではNATOや欧州と考えられるが、様々な利権に縛られ動きは鈍い。

シャニは天然資源を表し、スーリヤとともにあることから、ここに強い利権が絡んでいる。

しかもそれによって、近隣諸国や遠方の国に翻弄されているウクライナの様子が見て取れる。

 

ここではロシア、ウクライナともに被害者と言えるようである。

 

戦争によって利益を得る存在とはその場にはいないものである。

戦場に置かれた者たちは皆、被害者なのだ。

戦争の仕掛け人たちは戦場からはるか遠くにいる。

第三者がこの戦争の原因であり、両者をあやつり争わせているのだろう。

よくもこのような見え透いたやらせをこの時代に行うものである。

 

ちなみにウクライナの状況は日本とよく似ている。

核を放棄し、放射能の被害にあい、ロシアのそばにあって、欧米のいう事を聞き、守ってもらえると期待していたら全然守ってもらえない。

 

2022年アメリカ(ワシントンDC)のマカラ・サンクランティ

 

 

アメリカ(ワシントンDC側)を見ればこの状況がかなりはっきりする。

アメリカのラグナはヴリシュチカだ。

ラグナに恐るべきपिशाच योग piśāca yogaが形成されている。

どうやら人肉を食して生き血を吸ってきたのはワシントンDCのようだ。

この段階での戦争の仕掛人は、もとをたどればワシントンDC側だということなのだろう。

バイデン氏の息子であるハンター・バイデン氏とウクライナとのあやしい金の関係については、2020年の大統領選時に報道されていたことが記憶に新しい。

アメリカのヴリシュチカのラグナから見てウクライナのラグナのミーナは5室目、つまり子分である。

くしくもバイデン氏のラグナもヴリシュチカだが、当然のことながら5室目は同じくミーナとなる。それはハンター・バイデンをあらわすことになるが、偶然だろうか?

ロシアのラグナとは同じマンガラが支配しつつも、6/8の関係となるので、互いに相容れない状態である。

 

この場合、たくらむのは8室を取るヴリシュチカのほうなので、ワシントンDC側が自分たちの血を流さずに、他人に戦争をさせて金をまわす魂胆をもっている。

しかも、バイデン氏たちにとっては秘密がばれる可能性のある重大事項と関係している。

そこで彼らは、ウクライナ自体を人質に取り、人間の盾とする作戦に出ているものと思われる。

ヴリシュチカ・ラグナのピシャーチャ・ヨーガは、謀略の限りを尽くし、どんな残虐行為もいとわないという非常に暴力的な激しい怒りを表している。

ワシントンDC側から発せられるものは何であれとても危険である。

彼らは平常心を失っている可能性がある。

これはワシントンDC自身の突然の崩壊にもつながる可能性がある。

 

ロシア特別軍事作戦開始の図

 

 

作戦は2022年2月24日木曜日の午前6時(モスクワ時間)に開始された。

ダヌに在住するマンガラ・シュクラのにぎやかし隊が、戦争をエンタメ化しヒステリックに騒ぎ立てる。

 

戦争で儲ける輩は一つでも多くの残酷な映像や写真を撮り、全世界に流したいようである。

 

それはさておき、作戦開始のタイミングに、ラーフ・ケートゥ軸の中にチャンドラが突入した直後を選んでいるところは鮮やかとしか言いようがない。

また土曜日にはマカラで強力なヤマ・ヨーガが形成されたことを考えても、非常に効果的なタイミングであった。

トランプ氏も称賛していた点だが、ロシアがこの作戦を開始する前にウクライナ東部の一部地域の独立を承認したことも「天才的な一手」だと言える。

 

去年はトランプが袋叩きに合い、今年はプーチンというわけで、戦争ビジネスと紐づけされている大手メディアは悪者を作り上げ、つるし上げるのに忙しいようだ。

 

この作戦は、早い段階で軍事インフラを無効化するために高精度兵器を使用しており、開始から数時間後、空軍基地と防空システムを制圧したと発表していた。

この電光石火の早業は目覚めたラーフ・ケートゥ軸を活用したものと思われる。

 

被害状況が報道通りであるかどうかを確かめるために、विंशोपाक viṃśopāka(ヴィムショーパーカ)のषड्वर्ग Ṣaḍvarga(シャドヴァルカ)をチェックしてみた。

シャドヴァルガはसर्वात्म जातक sarvātma jātaka、全ての存在、つまりजीवात्मा jīvātmā ジーヴァートマーとजडात्मा jaḍātmā ジャダートマー(生物・無生物)両方を読み取るセットである。

生物と無生物に共通するのは体(物質)だ。

そこでシャドヴァルガでは肉体のほかに、会社やホテルの設立図などを読みとることができる。

 

各グラハのシャドヴァルガにおける合計及び順位は以下の通り。

RA=17.0>KE=16.5>MA=13.25>SA=11.0>BU=9.75>GU=8.0>SY=7.0>CH=5.75

 

 

やはり凶星が先行している。

ラーフ、ケートゥはハイテク兵器と特殊作戦、内在する敵(スパイ、過激派)など騒乱を表示し、予想のつかない事態を次々起こす。

3位、4位もマンガラ・シャニと続く念の入れようである。

総合点が93なので、想定されていたほどのダメージはないものと思われるが、問題は庶民(チャンドラ)に犠牲者があらわれてしまっていることである。

生命の根源であるスーリヤとマナスを表す最下位のチャンドラに対しては、マントラと祈りが必要だ。

今後も続けていきたいと思う。

 

 

2022年中国のマカラ・サンクランティとチャイトラ・シュクラ・プラティパダ

 

 

中国のマカラ・サンクランティ、さらに2022年チャイトラ・シュクラ・プラティパダには震撼する。

マカラ・サンクランティのミトゥナ・ラグナはすでに中国が一枚岩ではないことを表している(どこの国もそうだが)。

チャイトラ図におけるケートゥのラーシ・ドリシュティを見るならば、かなり激しい内部闘争が繰り広げられている事が推測できるので、国内の影響力を高めるために侵略行為に及ぶ可能性は高い。

その目的はあくまで国内向けの宣伝となるので、実際によその国を支配するよりも、たとえば尖閣諸島に旗を立てたシーンなどの動画や写真などをできるだけ多く撮り配信したいのかもしれない。

(その結果、来年の春ごろには国際社会から総スカンだが)

 

2022年インドのマカラ・サンクランティ

 

 

インドのマカラ・サンクランティにおけるラグナはアメリカ・ワシントンDCの対向のヴリシャバである。

インドの動きがワシントンDCをひっくり返すてこになるかもしれない。

そもそもトランプ氏が大統領になる前から熱心に彼を応援していたのはインド人たちである。

クリシュナ神と同じヴリシャバ・ラグナのチャンドラが機転を利かせるのだろう。

 

プーチン大統領は今回の軍事作戦を起こす前にインドのモディ首相のもとを訪れたという。

やはりモディ首相はこの件の真相を深く理解していると思われるので、インドがロシアを非難する国連安保理を棄権したのは英断だったと思う。

インドは、ウクライナにおけるロシアの特別軍事作戦の目的を理解し、この問題に対してバランスのとれたスタンスを保っている。この点は駐インド・ロシア大使に述べられている。

 

3月1日シヴァラートリの日に初の停戦協議が終了したとの報道を目にした。

 

今後のゴーチャラだが、日本時間において3月1日20時1分チャンドラがクンバへ移動、3月3日2時34分に新月、3月5日23時5分にスーリヤとグルが完全にユティ、3月6日16時9分にはグラハユッダを引き起こしているシュクラとマンガラが完全にユティとなり、12分ごろにはシュクラが追い越していく。ブダは3月6日14時52分にクンバへ移動する。

 

 

シヴァラートリの日を挟んでの出来事なのできっとシヴァ神の良い計らいがあるのだろう。

 

ॐ नमः शिवाय

om namaḥ śivāya