水害予測が的中~世界中大洪水を示すヨーガの配置

 

ॐ śrī gurave namaḥ

 

グル・プールニマー(2021年7月23~24日)が近づいている中、世界中で大洪水が起きている。

インドの聖典においてもマツヤ・アヴァターラ(魚の化身)にまつわる世界の大洪水が語られている。

この点については2021年7月11日のジョーティシャ講座でもお伝えしたが、今年に関する様々なクンダリ―において水害が示されている。

 

先ずは日本国内で検証してみる。

 

・2021年7月3日静岡県熱海市伊豆山で土石流災害

・2021年7月10日九州南部で記録的な大雨

 

今年のチャイトラ図はカルカのラグナである。したがって通年より平均降雨量は多い可能性がある。また有効性は弱まっているかもしれないが、明治憲法図のヴィムショタリ・ダシャーの流れもよくはない。

2021年5月16日のジョーティシャ講座においても明治憲法図のダシャーを取り上げた。

 

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<明治憲法図のヴィムショタリ・ダシャー>

 

・ラーフ/ケートゥ/スーリヤ(2021 年 5 月 25 日から 6 月 13 日)

噴火、火砕流、土石流、噴石や灰の被害に注意。地震は北海道、東側に注意。

 

・ラーフ/ケートゥ/チャンドラ(2021 年 6 月 13 日から 7 月 15 日)

水害。穀物生産高にダメージの可能性。子供や女性が被害者となる事件の暗示。

西側注意されたし。

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↓参考

憲法図から見る日本の災害予測

 

社会占星術においては 2 つか 3 つのクンダリ―を並べて検証することが多い。

例えば、建国図、日蝕図、チャイトラ・シュクラ・プラティパダの図などである。

複数のクンダリ―で同じことを述べているのであればその予測は確度が高いと言える。

 

前回、主にオリンピックやウイルス問題に特化して検証していた日蝕図を水害の側面から見てみれば興味深いことが判明する。

 

2021年6月10日19時52分24秒東京の日蝕図を見てみると惑星集合がヴリシャバにおいて生じており、これらのヨーガの結果が発生する具体的な場所を示すのはインドラ(惑星集合が生じたラーシから見て第四室目のシンハ)である。

 

(※後述するが、この日蝕図におけるヨーガの発生場所がインドラとなるのは全世界共通の要素となる)

 

6月13日のジョーティシャ講座においては単にインドラを神々の王としてとらえ、首相や政府、王や大統領など権力中枢に打撃ありと読んだに過ぎなかった。

 

しかしインドラ神については、もう一つ大変重要なキーワードがある。

そもそも彼は「雷神」である。

インドラ神は雷を象徴する武器「ヴァジュラ(Vajra 金剛杵)」を持つ。

 

「ヨーガの結果が発生する場所がインドラとなる」というこれだけの要素であれば全世界共通の傾向ということになるが(実際、7月にはヨーロッパ、中国、インドなど全世界的に大洪水が発生しているためこの点も適合している)、日本の場合は日蝕が第 6 室で生じているので、特にトラブル、災害というわかりやすいかたちで出てくるように思われる。

 

また熱海の土石流に注目してみると、興味深い点が浮かび上がる

 

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★熱海土石流、地元で囁かれる“人災”説 太陽光パネルで地盤が脆弱に?

運営会社の言い分は(週刊新潮 2021 年 7 月 15 日号掲載)

 

 

★太陽光発電施設の立地を分析 1100か所余に土砂災害リスク

太陽光発電の急速な普及が進む中、ここ数年、斜面に設置された施設で土砂災害が相次いでいます。( NHKニュース)

 

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インドラが豪雨であれば太陽光パネルはスーリヤ(偽りの)が司る。

 

これは叙事詩『マハーバーラタ』におけるアルジュナとカルナの戦いのようである。

アルジュナはインドラ神の息子であり、カルナはスーリヤ神の息子である。

どちらも優れた存在だが、結果としてはダルマとともに生きたアルジュナが勝利し、アダルマに加担したカルナは敗北したのである。

自然界の法則である雨が、自然界の法則に反したかたちで人工的に作られた太陽パネルを押し流したようにも思える。

 

世界においても、2021年7月14日から15日にかけて、西ヨーロッパのドイツ西部やベルギーなどを中心に、記録的な豪雨による大規模な洪水が発生している。

この洪水による死者は現在判明しているだけで200人を超えているといわれる。

影響は、ドイツやベルギーをはじめ、フランスやイタリア、ルクセンブルク、オランダ、スイス、イギリス、オーストリアなど、ヨーロッパの広い範囲に及んでいる。

 

また中国の河南省においても、17日から「千年に一度」の大雨が続き、ダムが決壊したり、おびただしい数の車が濁流にのみ込まれる映像が散見されている。

北京でも連日降り続いた大雨で洪水が発生。地下鉄の駅には大量の水が流れ込み冠水、電車の中で閉じ込められている人々の映像も流されている。

中国では6月下旬の段階で計21本の河川の洪水が発生している。

 

内モンゴルのダムも豪雨で決壊した。

トルコでも大雨による影響で、大規模な土石流が発生している。

インドのムンバイでも洪水、土砂崩れが発生している。

 

インドラとは神々の王なので、彼が示す警告は王権、王族、政権、権力中枢(大統領や首相など)の在り方に対するものである。

 

世界の王たるものたちは、果たして、世界のため、人のため、また真の自己のために正しい道を歩んでいるだろうか?

また、彼らをやりたい放題にさせてきた私たちはどうだろう?

神々の王インドラは、この自然法則に調和しない偽りの太陽(MBでいうところのカルナ)を押し流そうとしているかに見える。

 

それは宇宙の潮流から見れば自浄作用であり、必然なのである。

自らの思考や生き方においても謙虚に、自然であることを心がけたいものである。